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兵庫県西宮市甲子園浦風町7-9

TEL:0798-41-8880

ごあいさつ

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院長挨拶

院長

ひだこどもクリニックの院長、肥田崇子です。

できるだけお子さまに負担をかけないような診察を心がけています。
またお母さまに納得して安心して頂けるような説明ができるように努めたいと思います。
同じ子育て世代の女性として少しでも共感できる部分を日々の診療に生かせていけたらと考えております。
時代と共に子ども達をとりまく環境は日々変化していきますが、親が子を思う気持ちや、子どもの素直な感情や、強い生命力には変わりはないと思います。それらを大切にしたクリニックにしていけましたら・・と思っております。
また本来小児科では15才までしか診てもらえないのでは・・・と思われている方もいらっしゃるかもしれませんが、当院では生後まもないお子さまから思春期を迎え、成長なさった方々まで、じっくり診させて頂きます。

ここ数年、日本では少子高齢化社会がますます進み、一人の女性が産む子どもの数は、1.27人と、他国に比べて極端に少ない状況が続いています。この大きな原因として、子育ての為のバックアップ体制が社会全体として、まだまだ不足していることがあると思います。
仕事、家事、育児、介護など・・・、昔とは異なり、お母さま方が様々な役割を掛け持ちすることがごく当たり前の時代になっているにも関わらず、保育園や学童の受け入れ体制は多くの課題を残しています。また、お子さまが病気になった時に預けられる病児保育も不足しています。

私も2児の母として、同じ子育て世代の女性として、そういった部分に共感し、考慮をしながら、お子さまやお母さま方を支えてゆける場所を提供したいと思い、2012年8月に、甲子園で「ひだこどもクリニック」を開設いたしました。
ロゴマークはお子さまとお母さまが寄りそって、一緒にフタバを育てていく姿をモチーフにしました。そのそれぞれのご家族に私たち当院のスタッフたちも寄りそい、励まし、健康なお子さまの未来を作る為のサポートをさせて頂けましたら・・・と思っております。

「育児」は「育自」といいますが、お子さまの成長とともに、お母さまにも一緒に成長していってほしいと考えております。私は医師になって30年弱ですが、お子さまが元気になっていくと、お母さまも元気にきれいになり、お父さまもニコニコとついて来られる・・・という現象はよくみかける事があります。そういう時は本当に小児科でよかった・・・と心から思います。
お子さまの身体は大人の縮小版ではありません。年齢によっては自覚症状をうまく伝える事のできないお子さまの診察は大人とは違います。そのため、病気だけを単に診るのではなく、お子さまが病気になられた背景や、家族や保育園、幼稚園、学校などの関係も含めて、「お子さま自身を一人の人として診る診療」を心がけております。
ですから私の診療スタイルは、

  • お子さま方にとって、あるいはお母さま方にとって負担の少ない診療
  • 一方で、必要と判断した検査や治療はしっかりと行う
  • お母さま方、お父さま方に納得して安心して頂ける説明ができるように努める

上記のような方針で診療を行います。

専門としてはアレルギーを専門にしておりますので、最近特に食物アレルギーやアトピー性皮膚炎が急増しているのも家庭環境や生活習慣に起因する側面もあるため、そういった部分の改善もお手伝いできればと考えています。
現在では「食育」の言葉も普及しつつありますが、皆さまが考えている以上に、「お子さまに何を食べさせるか?どのように食べさせるか?」は健康の観点から、非常に重要です。
核家族社会となってしまった中で、子ども達にどのように食事を摂らせるかを理解されていない親御さんも多いかと思います。そういった病気の治療以外の成長を支える部分、病気にならない為の予防の知識を身につけて頂くようなことも今後は取り組んでゆきたいと考えています。

子どもを専門で診る、いわゆる純粋な小児科医が減ってきている事実も踏まえ、少しでも地域の子ども達の健康を医療の側面から支えてゆければと考えています。
皆さまに信頼して頂けるかかりつけ医を目指しますので、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

開院11周年のごあいさつ

今年の8月1日で当院も無事開院11周年を迎える事ができました。
これもひとえに地域の皆様方のおかげと心より感謝申し上げます。
今年は年明けから3年ぶりにインフルエンザの流行も見られ、それがおさまりつつあったゴールデンウィーク明けからは、コロナが5類になり、今度は他の感染症の流行がみられ、今年に入ってからは当院も忙しい日が続いておりました。
それに伴い、診察の予約方法の変更や人数制限など、患者様方には大変なご迷惑をおかけしております事を深くお詫び申し上げますと共に、ご理解ご協力をお願いできましたらと思います。

さて、昨年は10周年の節目であり、私の生い立ちなどを書かせて頂きましたが、そこで私の中での一区切りがついてしまい、コロナもウィズコロナ、アフターコロナの時代となり、今年は何を書こうかなとかなり迷いました。

コロナを経て変化したものはたくさんあります。又変わらないものもたくさんあります。
その中でやはりここ数年私が強く感じる事は、全ての事柄に関する多様性の大切さでしょうか。性別や人種はもちろん、出産、子育ての仕方、学校での学び方、仕事の仕方、情報提供、収集の仕方、コミュニケーションの取り方、生き方そのものなど、すべての分野に関しての多様性が求められている時代だと感じます。私が産まれた昭和世代というのは、全てにおいて画一化され、整頓され、同調されている人や物や事柄を良きとしてきた時代でした。医師の働き方も今では考えられないような働き方をしておりました。その中で学んだ事柄もたくさんありますので、私にとっては必要だった事と思っておりますが、その考え方を今の若い世代に押し付ける事は難しいので、世代間ギャップを乗り切るには、世代の古い人間が若い世代の人間に歩み寄るしか方法はないのではないかと思っています。

お互い歩み寄るという言葉をよく耳にしますが、結局はお互いを許して受け入れるという事になるのでないかと思います。そこから尊敬や謙遜や幸福感情が芽生え、前向きな扉が開くのではないでしょうか。それは家庭でも学校でも職場でもできる事だと思います。
どういった環境においても、お互いの立場や上下関係に無関係な中で共有されるべき事であり、そこに余計な忖度は不要なのです。

そしてそれを行うにおいて、必ず必要な事は相手の立場にたって物事を考える事のできる想像力だと思います。それは子どもにも大人にも必要な事で、目に見える事ばかりを気にして過ごしてしまう人が多いかと思いますが、本当に大切な事は目に見えない事であり、そこをいかに想像して行動に移していくかが大切だと感じます。

目に見えない感情や、気配を感じとるための想像力を養うには、やはり幼少時からの本の読み聞かせがとても大切だと思います。最近のお子さん達は動画やゲームなど、視覚や聴覚からの情報や刺激が多いため、なかなか目に見えないものを想像する力が弱いと感じます。目を閉じて頭の中で様々な光景を想像したり、妄想したり、感じたりする喜びは、人間にしかできない事であり、想像力こそが人類が与えられた神様からの最高のギフトだと思います。世の中には、ずっと病院のベッドで過ごしている子ども達やお年寄りもたくさんいらっしゃいます。そういった方々でも、頭の中で色々な楽しい想像を膨らませて、充実した時間を共有しながら過ごす事ができます。もちろん不安な事も多いかと思いますが、前向きになれるような、良いイメージを想像させてあげる事ができれば、少しでも痛みや苦しみは緩和されるのではないでしょうか。本の読み聞かせの良い所は、親も音読によって脳トレにもなりますし、子供も親の抑揚ある音読から感じるとる事のできる感情や、お話しの続きをワクワクしながら想像する楽しみ方ができる事です。又何度も読み返したり反復する事によって、新たな気付きがあったり、飽きる事なく、楽しく良い習慣を身に付ける事ができます。

ちなみに私自身、子ども達の幼少時は1年365日毎日読み聞かせをしておりました。
もちろん疲れている時もありましたが、毎日継続しているうちに、私が先に眠ってしまった夜などは、子供達だけで読み合いっこしたり、私に布団をかけてくれたりした日もあったなと懐かしく思い出されます。

人の数だけ生き方の数はあると思います。つまり一人一人がかけがえのない人生を、たった一度きりの人生を、思う存分満喫できるように、個々が尊重される世の中が浸透されていくといいなと感じます。多様性を重んじるという事は、それだけ個々を尊重しなければいけません。それを受け入れる側の体制や倫理観や人格がとても大切だと思います。

これらはまさに私自身にも今問いかけるべき事柄であり、今後の課題であると感じております。私の母校である近畿大学の教育理念に「人に愛される人、信頼される人、尊敬される人の育成」というのがあります。これらの事は時代が変化し、多様性が重んじられる現代でも、変わらず、さらに今後大切になってくる事であると思います。これからの子ども達に最も求められる事であり、そのためには、まずは自分自身が人を愛して、信頼して、尊敬する事がなにより大切である事に、子ども達が気付く事のできる環境が整えられればいいなと思います。

これから先の人生が子ども達や子育て世代のお母様、お父様、お婆様、お爺様、ご家族皆様にとって、少しでも明るく楽しく思える時間が訪れる事を心からお祈り申し上げております。今後もスタッフ一同、地域の皆様方に感謝させて頂きながら、謙虚に努力を継続して参りますので、引き続き何卒よろしくお願い申し上げます。

院長 肥田 崇子

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過去のご挨拶

タイトルをクリックするとご挨拶文が開きます。

開院10周年を迎えて

今年8月1日で当院は開院10周年を迎えさせて頂く事ができました。
これもひとえに地域の皆様方のおかげと、心より感謝申し上げます。
振り返りますと、この10年の間には本当に様々な事がありました。
時代は平成から令和へ、コロナ禍でのオリンピック、大きな災害や事故、事件、争い、など嬉しい事や悲しい事がたくさんあった10年でした。その様々な出来事の度に、家族や友人、患者さま、スタッフ皆と同じ想いを共感し合い、助け合い、励まし合いながら過ごせた事が、私の日常であり、財産であり、生きる糧になっている事に改めて気付かされた10年でもありました。そして、いつの時代でも、世間がどれだけ騒がしくても、大人達がどれだけ苦しくても、新しい命は誕生し、子供達はたくましく育っていくのです。その力強さにどれだけ大人達は救われ、助けられているかも自覚しないといけないと思います。本当に子供達の笑顔、泣き顔、すねた顔、怒った顔、びっくりした顔、そのすべてが愛おしく感じてしまう年齢に私もなってしまい、我が子の幼少期と重ねて想い返す事もありますが、ほとんど孫状態になっている感覚に、自分でももうどうしようもないな…と思っております。

地域の保育園や幼稚園、中学の園医や校医をさせて頂いておりますが、10年も経過すると、保育園から幼稚園時代はよく熱を出して来院して下さっていたお子さんが、小学校に入り、来院回数が減りしばらくお会いする機会が減るのですが、又中学になって学校の健診で久しぶりにお会いできたりすると、本当に大きく成長された姿を見させて頂く事ができ、とても嬉しく思います。一人の患者さまとこれだけ長いスパンで関わりを持たせて頂く事ができますのも、開業医ならではの事であり、本当に感動の毎日です。将来的には、今のお子様達が今度はお父さんお母さんになって、又ご自身のお子様達を連れてきて頂いて、2世代、3世代と続いていくといいなと思っています。小児科医でしたら、誰もが憧れる夢かもしれませんね。そのためには、私も健康で長生きして生涯現役を貫き通せるように、精進していきたいと思っています。我が子は二人とも成人年齢に達しましたので、私の育児もほぼ終わりです。あとは自分達の力で成長していくのを見守る事しかできませんが、いかなる時もいつまでも親は我が子を愛して信じる事に命をかける生き物だと実感しております。

さて、本題です。開院10周年のご挨拶では私の生い立ちを書かせて頂こうと思っておりました。誰も興味のない事かもしれませんが、簡単に開業までのいきさつを書かせて頂こうと思います。

私は大阪府に外科の開業医の父と専業主婦の母の元に三姉妹の三女として生まれました。
生れた時は体も小さく、幼少期は病気がちの子供でした。よく患者さんのいらっしゃる診察室で父に熱さましの注射をおしりにうたれて、恥ずかしかったのを覚えています。又自宅と医院が同じ建物でしたので、外科の手術の時は一緒に手術室に入り、看護師さんに白衣にくるまれながら見学させてもらった事もあります。昔だからできた事ですよね。又医院の昼休みには看護師さんと一緒に包帯やタオルを洗濯したり、器具の消毒をしたり、診察室のベッドでおもちゃのマイクを持って歌ったり、おやつを食べたり、私にとって診察室は安心できる遊び場でもありました。そして、いつも優しく、穏やかで消毒臭のする手の父も、大好きでした。そういう環境でしたので、幼い頃から医療は私の身近にあり、いつか私も医師になりたいと思うようになりました。夜間遅くでも、患者さんからの電話があると、お年寄りの看取りに白衣と聴診器を持って出かけていく父の後ろ姿を誇らしくも思っていました。そして疲れて帰宅した父が、看取りのあと、患者さまの家族から感謝の想いを伝えられた事をしみじみ語る姿がかっこよく見えたのを覚えています。普段はよく冗談をいう明るい父でもありました。雑学も知っておいて損はない、患者さんとのコミュニケーションが大切だからと、新聞を毎日隅々まで読んでいたのも印象的でした。

母は自宅兼医院でしたので、入院患者さんのお世話や食事の用意など、父の手伝いをする事も多く、忙しくしておりましたので、姉二人が私の面倒をよく見てくれました。ちなみに一番上の姉とは11歳離れており、二番目の姉とは5歳と、年の離れた姉妹でしたので、今でも姉達は私の母親変わりでもあります。母はいつも優しく、笑顔が素敵で、小学校帰りの私を膝の上に乗せて学校での話しをよく聞いてくれました。どんな時も私の味方で、“ひとのふり見て我がふり直せ”は母の口癖でした。自分と意見の合わない人に対しても、その人を攻撃したり批判したりするのではなく、まずは自分の姿を改めて見直すいい機会と捉えて、そうならないように努力していく事が大切だと、幼少時より言われておりました。

そういった母の前向きな考え方が、今の私の生き方の根底にはあるのかもしれません。
又母は茶道が好きで小学校帰りにお稽古場へ一緒に行く事も多かったです。それは私が大学時代に茶道部の部長もさせて頂いた事へつながるかもしれません。茶道はお作法も大切ですが、おもてなしの心が何より大切で、それは医業にも通ずる事が多いという茶道の先生の教えも大変勉強になりました。常に相手の気持ちを考え、寄り添い、感謝の気持ちを忘れないという事は、生きていく上ですべての人にとって大切な事かもしれません。

その大好きだった私の両親も、年老いてからは病に苦しみ、私が勤務医をしながら幼い子供二人を育児するという一番大変な時期と両親の介護が重なり、その時期は本当に体力的にも精神的にも大変な時期でした。自分の子供や家族を優先するのか、両親を優先するのか、迷いながらの日々でした。仕事と家事を終えて子供達を寝かせてから夜遅くに病院や介護施設に両親のお見舞いに行っていた事もありました。でもその時期は幼い子供達も弱っていくおじいちゃんおばあちゃんをしっかり観察できた事で、いずれ人は亡くなるのだという現実の受け入れ方を学んでくれたと思っています。そして私の開業が決まり、大阪から西宮への転居が決まって、準備を進める中で、開院1年半前の冬に両親共に亡くなりました。父の後を追うように母も2カ月後に亡くなりました。父はかないませんでしたが、母は私が仕事終わりに駆けつけていくと待っていてくれたように息を引き取り、看取りに立ち会う事ができました。本当に両親には感謝の気持ちしかなく、亡くなった事はとても寂しく辛い日々でしたが、開業を控えた私の背中を押してくれているように感じ、前を向いて頑張る事へゆっくりとシフトしていく事ができました。クリニックの開業初日の前日に、当時小学生と中学生だった子供達二人が祖父母の写真をかざして、外看板の前で「見て!おじいちゃん、おばあちゃん!お母さん念願の開業だよ!これからも見守って、応援してあげてね!」と言ってくれ、思わず号泣してしまったのを今でもはっきり覚えています。そしてその開業初日の前日の夜に、亡くなって初めて両親が夢に出てきてくれたのも覚えています。私にとって開業初日前夜は忘れる事のできない一日でした。そこから丸10年が経過したなんて、思い返すと本当に長い年月でした。

他にも書ききれないほどたくさんの良い事、悪い事がありましたが、その全ての経験が今の私に繋がっていると確信しております。人生には自己責任では免れないような、突発的な出来事が誰にでも起こる事があるかもしれません。でもその都度、時間をかけてでも、ゆっくり前を向くための準備を共に歩んでいける仲間や家族がいれば、大抵の苦難は何とかなると思います。命さえあれば。人間は一人では生きていけません。皆で助け合っていく事が当たり前で、差別なく、幸福感を少しでも多くの人たちが持てる世の中になればいいのになと願っています。未だコロナの終わりが見えない状況の中、本当にわずらわしい事も多いですが、それは世界人類皆が感じている共通の出来事であり、その先には明るい未来が待っていると強く信じながら、日々穏やかに過ごしていけるといいなと思います。

以上長くなりましたが、最後までお目通し頂きありがとうございました。
さて、人生100年時代です。私も折り返し地点を過ぎました。年を重ねていく事が楽しみになるような残りの人生にしたいと思います。

ひき続き、スタッフ一同、これからも地域の皆様方のお力添えに感謝しなから、謙虚に努力を続けていく所存ですので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

院長 肥田 崇子

10周年のお祝いにスタッフからいただきました。

開院9周年を迎えて

2021年8月1日で当院も無事開院9周年を迎えました。これもひとえにご来院くださる患者さま方、スタッフ皆のおかげと、心より感謝申し上げます。

昨年は、コロナの事しか書く事ができませんでしたので、今年はもう少し明るい話題を提供できればと思います。

さて、今まさに東京オリンピックが開催されております。数年前にもオリンピックの事を書かせて頂きましたが、まさかコロナ禍でこのような状況での開催になるとは誰も想像できなかった事だと思います。選手の方々や大会関係者の多くの方々に、敬意を表したいと思います。きっと大変なご苦労があるかと思いますが、無事に終わる事を今は祈るばかりです。

コロナ禍が長引く中で、私達を取り巻く環境は大きく変化していきましたが、当院では、昨年に引き続き、今現在も、コロナ前とさほど変わらない診療スタイルをあえて貫き通して参りました。これもスタッフの理解と協力がなければできなかった事ですので、本当に感謝しております。その結果、コロナに押しつぶされそうなお母さま方の心の支えに少しでもお役にたてましたらと思い、日々診療させて頂いておりました。

情報過多の今の世の中で、事実と異なる情報が出回る事は多くあるように思います。

その中で、いかに本質を見極めて、自分がどう考え、どう行動するかを、選択し、実現していく作業が、とても大切だと感じております。

世間がそうだから…皆がそうだから…親が、先生が言うから…ではなくて、自分がどう感じて、どう受け止めて、どう解釈して、どう行動に移していくのか…が大切です。そしてそれは本当に人それぞれで異なってきますので、どれが正解でどれが不正解かなんて誰にもわかりません。むしろ自分で考えて行動できた段階で、それが正解だと私は思います。最後は自分を信じて前に進むしか方法はないのです。

これからの子ども達に要求されてくる事は、前にも書かせて頂きましたが、こういった自分で考えて行動する力だと改めて強く思います。その思考回路の過程で、悩んだり、つまずいたり、転んだりする事も、もちろんあるかと思います。その時に、温かく見守って、支えてあげるのが親や家族の役目だと感じます。

子ども達の笑顔は本当に宝物です。いくらコロナで世間が変化しても、子ども達の本質は何も変わりません。毎日診察させて頂く中で、私達スタッフ皆が感じている事ですが、お子さま方から、逆に生きる勇気と幸せを頂いております。心がほんわかする光景や瞬間が、本当にたくさんあります。

みんな大人になっても笑顔を忘れず、元気で過ごしてほしいなと願っております。

「継続は力なり」私の好きな言葉です。長く地域の皆さま方との関わりを持たせて頂ける事に、日々感謝しながら、今後もスタッフ一同、謙虚にできる限りの努力を続けていきたいと思っております。引き続き、よろしくお願いいたします。

院長 肥田 崇子

患者さまのお母さまやお子さまや、担当の保育園さんから頂いた宝物です。

開院8周年を迎えて

当院も2020年8月1日で無事、開院8周年を迎える事ができました。
今年もご挨拶が遅れましたが、コロナ禍の中、ご来院頂きました患者さま方、地域の皆さま方、一緒に働いてくれております先生方、スタッフ皆に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。今年は、やはり新型コロナウイルスの事しか書く事がない状況の中、どういうお話にしようかと、色々考えておりました。本来オリンピックイヤーとなるはずだった2020年は、コロナ一色となってしまい、いまだに感染拡大を食い止める事ができていない状況にあり、世界中の人々が、この戦いがいつまで続くのだろうか、と不安に思いながら毎日を過ごしておられる事と思います。コロナにより亡くなられた方々や、感染により心身共にダメージを受けられた方々に、心よりお悔やみ申し上げます。そして今現在も、コロナ感染の患者さまを、直接看護、治療されておられる医療スタッフの皆さま方に、心より敬意を表したいと思います。

当院では、緊急事態宣言が発令された直後は、患者さまの来院数が激減し、どうしたものかと考えた末、静かなクリニック内で、ひたすらスタッフ皆と一緒に院内の片付けと掃除に邁進しておりました。おかげ様で院内はピカピカになり、待合の椅子も見違えるようにきれいになりました。皆さまお気付きでしたでしょうか?そして今この状況下で私達ができる事は何かを皆で一緒に考えて、出来る事から動き始めました。

まずは、院内感染予防の徹底と、オンライン診療開始の準備、スタッフ皆の健康管理、来て頂いた患者さま方の不安感の払拭、を第一に考えて日々診察をしておりました。

そして長期に渡る自粛生活は、心身面で子ども達に大きな影響を与えました。特に感染対策に有効と考えられている、ソーシャルディスタンスは、心の距離まで作ってしまいかねない状況になりました。世間では、離れていても繋がれる方法を色々と考え、特にSNSでの繋がりは、画期的であったと思います。オンライン授業やテレワークなど、今後はこれが普通になっていくのかもしれません。ですが、日々の診察の中で、普段普通に行っている、この対面して、お顔を見て、近距離でお話する、という行為が、いかにお互いの安心感に繋がり、信頼関係を築くのに大切な事なのかを、改めて感じました。自粛明けに久しぶりにご来院された患者さま方は、皆さんストレス過多や、スキンシップ不足により、積り積もったお話も長く、大変だったのだな・・・と実感いたしました。家族以外にも繋がれる人がいるという事は、人が人として、成長し、人間らしく生きていくのには、必要不可欠であると再確認いたしました。保育園、幼稚園や学校、職場など、人が集まる事は、感染拡大の面ではリスクを伴いますが、お子さま達の人格形成や成長のためには大変重要であり、私達大人にとっても、生きがいや前向き思考のために大変重要であると思います。ですので、これから冬に向けて、コロナの感染状況がどうなるかわかりませんが、一小児科医としましては、なるべく子ども達の明るい未来を阻害するような状況にならない事を心から望んでおります。

人間というのは、本当に繊細な生き物で、他人の些細な言動で、簡単に生きる意欲を失ったり、又、逆に生きる意欲が湧いてきたりするものです。今の自分の言動が、果たして数分後、数時間後、数日後ひいては数カ月、数年後に、家族や周りの人間にどのような影響を与えるのかを、しっかり自分の頭で考えて行動のできる大人が増えると、そのような子ども達も増えていくのではないかと思います。まずは大人が胸を張って、生きていく事は大変だけど、素晴らしく、尊いものである事を、しっかりと子ども達に伝えられるような生き方をしなければなりません。そのためには、常に周りの人や、自分の置かれた環境に、感謝と、謙虚さを忘れずに、日々努力していくしかないと思うのです。もちろん頑張りすぎてしまわないように、時には諦める事や、手抜きも大切です。

自分なりのリラックス法や、ストレス解消法、新たな目標、趣味などが見つかり、自粛期間中に人生の転換を迎えた方もいらっしゃるかもしれません。そういった事も、ピンチはチャンスととらえて、楽しく乗り越えて頂けたらと思います。ご家族皆さま方が、少しでも前向きに、元気に、明るく毎日を過ごして頂けるお手伝いをさせて頂けますよう、スタッフ一同、今後とも努力を継続していきたいと思っております。

今年もとりとめのないお話になってしまい申し訳ございません。
当院では、引き続き、万全の感染症対策をとりながら、なるべくお子さま方に寄り添えるスタイルで診察を続けて参りたいと思っておりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。改めまして、患者さま方に心より御礼申し上げます。最後までお読み頂きありがとうございました。

院長 肥田 崇子

開院7周年を迎えて

令和元年8月1日で当院も開院7年が経過いたしました。
毎年書かせて頂いておりますが、改めて毎日来て下さっています患者さま、先生方、スタッフ、すべての方に心より感謝申し上げます。
今年の春は、開院当初お産まれになったお子さま方が小学校1年生になる年にまでご成長なされて、感慨深い思いで過ごさせていただきました。わが子の子育てはほぼ終盤なので、もう一度子育てさせていただいているような感覚を持つ事ができ、本当に嬉しく思います。

さて、今年の気になる事といいますと、やはり事件や事故の増加でしょうか。全国的には事件、事故は減っているようですが、自己責任のとれない大人の事件や、高齢ドライバーの事故など、痛ましく、悔しく、悲しい思いになります。日本はますます少子高齢化が進み、人口減少に拍車がかかり、人手不足、労働力不足の深刻化が進み、その中での働き方改革や保育園幼稚園の無償化、消費税増税など、なんだか後手後手の様に思うのは私だけでしょうか。

日本人の力だけでは補えない部分を、これからはAIや外国人労働者などに頼っていかなければならない事は、皆さんご周知の事かと思います。では、そういった変わりゆく時代背景の中で、今後成長していく子ども達にとって、果たして何が必要で、何が求められてくるのでしょうか。これはもちろん教育現場の先生方だけではなく、ご家庭や地域のお年寄りも含めて、日本全体で考えていかなければならない事だと思います。

一言で言いますと、お子さまを将来、自分の行動に責任を持てる大人、事件事故の被害者、加害者にならない大人、に育てる事が親としての責務ではないかと思います。
以前にも書かせていただきましたが、自分の行動に責任を取れるようにするには、やはり幼少期からのしつけがとても大事だと感じます。子どもは1才半で言葉がでて独歩ができた段階で、ほぼ人間としての機能は備わってきています。3才半ではしっかりご挨拶ができて、他人の気持ちが理解、想像できて、社会性を身につけていく大事な時期にかかってきます。もちろんその後も色々な経験を積んで、その子なりの成長を遂げていくのです。今日の積み重ねで明日があり、1年後、3年後、10年後があるわけで、いかに日々の何気ない色々な経験が大切で、意味のある物で、将来の生きる糧になるのかという事を認識しながら育児を楽しんでいただきたいと思います。

では認知症のお年寄りや発達障害のお子さまはどうでしょうか。どちらもこれからますます増加していく事が考えられます。そういった方々も自分の行動に責任がとれるように指導、教育していく事は可能だと私は思います。もちろん周りの方々の大変な努力と環境整備に労力を要しますが、時間をかけてじっくり向き合って、穏やかな時間を共有する事ができれば、必ずその夢は叶うと思うのです。つまりリラックスして育児を楽しむ反面、将来この言葉、この行動は思い出して欲しいなとか、覚えていて欲しいなと思う事は、今のうちからしっかりとお子さまに伝えていかれたほうが良いのではないかと思います。今は受け入れてくれない事もあるかもしれませんが、時間が経過すれば、後になって親のありがたみを、必ずお子さまは感じる時が来ると思います。自信をもって、あなたらしい子育てをしていけば、きっと幸せな日々が来る事を信じて欲しいと思います。

私の好きな言葉は「成せばなる、成さねばならぬ」です。
何事も行動を起こさず後悔よりも、行動を起こして後悔の方が私は納得がいくので好きです。ただ言葉は逆です。言ってしまった事は取り返しがつかないので、よく考えてから発言する事を心がけています。とはいいましても、人生色々ありますから、思い通りにいかない事もたくさんあります。いかなる時も常に前向きに、謙虚に、今できる事から努力を惜しまない。これをモットーにこれからも頑張っていきたいと思います。

今後も当院スタッフ一同、地域の皆さま方のお役に少しでも立てますよう、日々精進して参りたいと思いますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

今年もとりとめのない話になってしまいました。
今年の後半も事件、事故、災害の少ない毎日が訪れます事を心より願っております。皆さま方も厳しい残暑を、くれぐれもお元気でお過ごし下さいますよう、お祈り申し上げております。

院長 肥田 崇子

開院6周年を迎えて

今年の8月1日で当院も開院6年が経過し、7年目を迎えております。
毎年同じような事を書かせて頂いておりますが、本当に毎日来て下さっている患者さま方、スタッフ皆に感謝の思いで一杯です。ありがとうございます。かかりつけ医としてこの6年で、地域の皆さま方に果たしてどれだけお役にたてているのだろうと、今回開院後初めて患者さま方にアンケートを実施させて頂きました。その結果、様々なご意見、ご感想、ご要望、ご指摘、ご支持を頂き、開院当初に私が目指していた目標を少しは達成できている事も知り、安心しました次第です。又ご批判ももちろんあり、今後の当院の課題であると真摯に受け止め、改善してく努力を継続していこうと思っております。

さて今年も残すところあと3ヶ月ほどですが、今年はやはり災害の多さが一番気になる所です。患者さま方の中にも6月の北大阪の地震のあと、心的ストレスから身体に不調を訴えるお子さんもいらっしゃったようですが、被害に合われた方々には謹んでお見舞い申し上げます。災害弱者という言葉を最近よく耳にしますが、小さなお子さんのいらっしゃるご家庭はまさにそうであると思われます。又お年寄りのいらっしゃるご家庭も、その両方のご家庭もなおさら普段からの心構えが必要であると感じております。台風や豪雨は最近のレーダーの予報により、事前の準備がある程度可能ですが、地震はいつどこで起きるのか予想がつかず、今の日本列島に住んでいる限りは今後どこででも起こりうる可能性があると思われます。普段からご自身の生活範囲の中で、様々なシュミレーションをして、万が一どこで地震に遭遇したらどうするのか、時間と場所で色々なパターンを想定して、普段からとっさの判断、行動がとれるような訓練をし、家族や子ども達に言い聞かせていく事が大事であると思います。結局は自分の身は自分で守る事が大切です。周りの方に迷惑をかけない行動がとれるよう、今後はご家庭や学校でもしっかりと意識付けしていくべき事であると思います。どうか皆さま方が災害の被害で命を落とすような事のないよう、心からお祈り申し上げます。

私はいつも、明日死んでもいいように、我が子達には、今伝えるべき事は伝え、毎日優先順位をつけて時間活用をしています。命は本当にはかないものです。災害や事故など、普段の努力だけでは補えないような突発的な事が人生では必ず起こります。何事もなく、平穏無事な日々しか送っていない人間はきっといないでしょう。そういった環境の中でも自身の成すべき行動をしっかり見極め、前向きな努力を継続していけるかどうかが、やはり今後日本を背負って生きていく子ども達に最も必要とされる事でしょう。嫌な事から逃げる、隠す、後回しにする、というのはよくありません。全ての人間は何らかの使命を持って生まれてくると思います。命に優先順位がないように、人間の価値にも優先順位はありません。この世に生をうけたからには、その命には必ず意味があり、周りを幸せにする力が子ども達にはあると私は思います。子どもは親を選べませんし、親も子どもを選ぶ事はできません。ですが、子ども達が発信するメッセージや生きる力の表現は、私達大人に夢や希望を与えてくれます。以前にも書かせて頂いた事がありましたが、親は子に我が家の子どもに生まれてきてくれてありがとうの気持ちを、子どもは親に、この家の家族として生んでくれてありがとうの気持ちを、常に持ち続けながら日々の生活を送る事ができれば、前向きな明るい気持ちになる事ができるのではないでしょうか。

災害で日常が奪われると、気持ちは落ち込みますが、そういう時こそ、命があってよかったと、これくらいですんでよかった、と良いように考え、現状を受け入れ、今出来る事から始めよう、という思いが必要ではないでしょうか。
そして被害をうけなかった場合も、日常生活が不便なく行える事が当たり前ではない事を改めて認識し、感謝の気持ちを忘れないようにする事が大切だと思います。

これからの日本が、より安心で安全な暮らしができる環境を整える事が、未来を背負う子ども達への大人の責務であると思いますので、小さなお子さんを子育て中のお父さま、お母さま方も常に防災意識を持って日々生活していって欲しいと思います。

当院では防災ラジオを待合室に置かせて頂いております。災害時も可能な限り診療を行う姿勢でいきたいと思っておりますが、まずは患者さまやスタッフの安全が第一になりますので、状況に応じて臨時休診させて頂く事が今後もあるかもしれません。ご理解のほどよろしくお願いいたします。

当院スタッフ一同、より安心、信頼してご来院頂けるようなクリニックを目指して、今後も努力して参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

院長 肥田 崇子

新年のご挨拶(遅ればせながら開院5年目のご挨拶も兼ねて)

毎年開院記念日(8月1日)近くにご挨拶を書かせて頂いておりましたが、昨年はタイミングを逃してしまい、今になり申し訳ありません。当院も昨年で開院5年が過ぎ、今年で6年目を迎えております。 本当にあっという間に年月が過ぎていき、毎日来院して下さる患者さま方、地域の皆さま方、スタッフ全ての方々に感謝の気持ちで一杯です。ここまで続けて来られましたのも、決して私一人の力ではありませんので、今後も謙虚に、日々努力を怠らず、精進して参りたいと思っております。
昨年はインフルエンザワクチンの在庫不足などで患者さま方には大変なご迷惑をおかけしましたが、年明けも在庫の許す限りご希望の方への接種を勧めて参りたいと思っておりますので、お気軽にご相談下さい。

開院当初から成長なさったお子さま方の姿はやはり一番の嬉しさであり、又、年数を重ねたからこそ理解し、共感し合えるご家族の姿もあり、かかりつけ医としてのやりがいを日々感じさせて頂いております。本当に患者さま方に学ばせて頂いている事を実感しております。一人の女性として、母として、又同じ働くママとして、尊敬できるお母さま方もたくさんいらっしゃいます。私も見習わなければいけない事がまだまだありますので、お気づきの点はどんどんご指摘頂いて、遠慮なく気軽な相談相手として関わって頂けましたらと思います。

女性の一生はホルモンの変動に伴い、本当にめまぐるしい環境の変化の中で成長していかなければなりません。その時、その場所で、その人と、どう関わりをもって生きてゆくのか、常に選択と反省を繰り返しながら時間が過ぎて行くような気がします。
来年には平成の時代が終わり、私達昭和の人間は2世代昔の人間になってしまいます。
又2年後の2020年には東京でオリンピックが行われ、時代はどんどん先へと進んでいき、何だか取り残されていくような孤独を感じる瞬間があるのは私だけでしょうか?
高度成長時代は、より早く、より簡易に、より安価に・・・を追及し、ここまで日本も成長してきたのだと思います。ですが、少子高齢化が急速に進む中で、日本の人口は減少し、労働人口も減り、国としての活力は今後衰退していく事が安易に予想されます。そういった中で必要とされる事は、数や速さや安さではなく、やはり質の良さや、スローでも価値のあるものや、高価でも長持ちするものなどへ変化していくようになるのではないでしょうか?
つまり今の子ども達が成人する頃には、きっと今より人混みは減り、それにより感染症も減り、受験の倍率も減り、価格競争も減り、今よりずっと住みやすい世の中になっているかもしれません。ですから、これからの子ども達に必要とされる能力は、今までよりさらに自分で物事を考え、選択し、行動し、前に進んで行く力ではないでしょうか?
そしてそのすべてにおいて高い自尊心や、他者を思いやる心や、失敗する勇気など、目には見えないですが、人間として本当に大切なものが必ず必要になってくると思います。それがないと生きる活力もなくなりますし、他人から尊敬されるような人間にはなれません。
ですので、これから小さいお子さまを育てていかれるお母さま方、ご家族の皆さまには、是非、こういった日本の将来の事を見据えたうえで、長い目で物事をとらえ、目先の事に一喜一憂せずに、育児を楽しんで欲しいと思っております。

女性はどうしてもホルモンの影響で、感情の起伏の激しい人が多いですが、常に冷静に、自身のマインドコントロールをまずはしっかりとされると、お子さんも穏やかで落ち着きが出てくると思います。不思議なもので、家族という形の中で、母親の感情はすべてに影響がでます。ご主人、お子さん、おじいさん、おばあさんにも。ご家族の健康と幸せを願うのであれば、まずは、お母さまご自身が健康で穏やかに毎日を過ごせるように努力なさると、よいのではないでしょうか。些細な事にも感謝の心を忘れない事がとても大切だと思います。
年始早々、結局いつものたわいのない話になってしまいましたが、年の初めに私自身が反省も含めて、自身に言い聞かせる意味もあり、書かせて頂きました。

どうか今年も皆さま方にとって幸せな一年となりますよう、当院スタッフも全力でサポートさせて頂きますので、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。 最後になりましたが、毎年書かせて頂いておりますこの挨拶の文を、何度も読み返して励みにして下さっているというお母さまから、お気持ちを伝えて頂きました。丁度この文章の作成中のことでした。こちらこそ温かいお言葉、お気持ちに本当に感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございました。この場をお借りして、お礼申し上げます。

院長 肥田 崇子

開院4周年を迎えて

今年の8月1日で当院も無事開院4周年を迎える事ができました。本当にあっという間だなと毎年この日が来ると思います。毎日来院して下さる患者さま、長く勤務してくれているスタッフの皆に、改めて感謝の気持ちで一杯です。本当にありがとうございます。
開院してから毎年、この時期にご挨拶の文を書かせて頂いておりますが、だんだんと書く事がマンネリにならないように、頑張って書き続けていこうと思っております。

さて、この1年を振り返りますと、やはり年々温暖化の影響からかインフルエンザの流行時期が遅くなる傾向にあり、それに伴ってその他の感染症も季節性が不明瞭になっていきている感じがいたします。そして流行があるとその病状は本当に多種多様で、例えば手足口病の発疹や溶連菌の発疹も様々ですし、熱の様子も多様です。つまり教科書的な知識というのは実践ではあまり役に立たない事も多く、より多くの症例を診てきたからこそわかるような疾患も多々ある事を実感いたします。まさに患者さまに学ばせていただいているという感じです。
ウイルスも賢いのでだんだん変化していきますから、私達もそれに負けないように強い身体を持ち続けないといけないなと思っております。
ワクチンの開発によってかなり流行が軽減されているものもありますが、やはりワクチンの未開発のものに関してはまだまだ予防の難しいものもあり、これからの医療技術に任せられる部分もあるかと思います。

さて、ここまでは少し難しいお話でしたが、ここからは子育て事情に関する話題です。 やはり最近のお子さん達は一言で言って我慢が足りないように思います。
毎日子ども達の鳴き声を聞いていて思いますが、新生児期は痛みや不安感に伴って反射的に啼泣する事が多いですが、1才過ぎくらいからは、自他の区別がついてきますから、お母さん以外の人に触れられたり、近付いて来られたりするだけで異様に泣く子がいます。子どもの啼泣には必ず理由があると私は思っています。つまり、わけもわからず泣き続けている子にも、実は昨夜お母さんにひどく叱られた事だったり、幼稚園や学校で嫌な事があったり、来院前に眠かった、おなかがすいていた。。。などと、今いる現場に無関係な事に理由がある場合もあるように思います。
そういった場合は、来院されてからいくらこちらが必死で関わり合いを持とうとしても、なかなかうまくいきません。
また、お母さまの不安感も直接お子さんに影響しますから、まずはお母さまが気持ちを安定させて頂くとお子さんも落ち着くことが多いようです。
それから、以前のご挨拶でもお書きしましたが、お母さまがお子さんに謝るケースを時々見かけますが、辞めたほうが良いと思われます。親が子に謝罪するような事はほとんどの方がしていないと思います。一生懸命に子育てをして、毎日必死で働いていらっしゃる方ばかりですので、どんな状況でも「ごめんね。」ではなく、「よく頑張ったね。」に変えて言葉がけして欲しいと思います。
お母さんも頑張ってるんだから、あなたも頑張ってね。くらい堂々としていて欲しいと思います。例えばワクチンを接種する事や採血をしたり、検査を施行する事にも、すべて意味があり、あなたのため。。。と説得するようにお母さまから優しく話しかけて頂けたら、お子さんも納得して泣かずにそれらを受ける事が出来るかもしれません。これは病院以外の様々な場面でも適応できると思います。
例えばお母さんのお仕事が忙しくて、保育園のお迎えが遅くなってしまった場合などです。よく見かける光景としては、「遅くなってごめんね。」です。そうすると、お子さんは、どうして早く来れなかったのか?と疑問や怒りが出てくる事もあるかもしれません。ですが、それを「長い時間よくおりこうさんにして待てたね。えらかったね。たくさん頑張ったね。」と褒めてあげると、お子さんも「あー我慢して待ってた事をママは分かってくれてるんだ。ママもお仕事頑張ってたんだな。」と素直に受け止めてくれるようになると思うのです。ちなみにこの手法は、私も子ども達の幼少期、お迎えの際には必ず実践しておりました。そうすると逆に帰りたくない!となかなか連れて帰れない事もあったのを、今でも覚えています。子どもが親を尊敬し、感謝して初めて親子関係はうまくいくと思いますので、まずは、お子さんに謝ったり叱ったりする事よりもまずは褒めて認めてあげる事から始めましょう。
話は少し横にそれましたが、我慢したらママが褒めてくれる、優しくしてくれる、寄り添って一緒にいてくれる。。。という事をお子さんが理解できたら、もうその子はあまり泣かなくなりますし、少しの痛みや苦痛にも耐えられる強いお子さんに成長されるかと思います。

まずは、我慢する事もとても大事な作業であるという事を、お母さま方も理解される事から始めて頂けたらと思います。成長するほど我慢する事ももちろん増えてきますが、それは何も悪い事ではなく、嫌な事も前向きに嫌でなくなるように対処する方法を身につけていく事が、何よりの成長だと思います。
大人の世界でも同様です。すぐに人の悪口を言ったり、冷たい態度で自己中心的な考え方しか出来ない大人は、やはりあまり幸せにはなれませんし、周りを不愉快な気持ちにさせるので、あまり良い事はないと思います。
つまり、私が一番お伝えしたい事は、何事も前向きに物事を考え、前向きな言葉がけを沢山し、前向きな行動をとり続ける事が、お子さんもお母さまも幸せになれる近道であると思います。そういった良い習慣を、普段から心がけて身につけていかれると、ピンチをチャンスに変える力や、逆境に立たされた時の対処法や気持ちの持ち方など、様々な場面で役立つ事が増えてくると思います。
何かのセリフではありませんが、辛い時こそ笑顔になれるよう努力する事が大切だと思います。
お子さんはお母さまの鏡です。まずはお母さまが元気で、明るく楽しく、幸せでなければ、お子さんを幸せする事はできません。忙しい育児の時期は、本当にあっと言う間に過ぎて行きますので、今は大変かと思いますが、常に前向きに、良い習慣を身につけていきましょう。そうすれば、お子さんが体調を崩す事も少しずつ少なくなってくるかと思います。少しでもそのお手伝いができましたらと思っております。

結局、いつものように何だかとりとめのないお話になってしまいましたが、少しでも日頃私が感じている事をお伝えできましたらと思い、書かせて頂きました。
今後もスタッフ一同、お子さま方、お母さま方に寄り添い、励まし、今まで以上により安心して信頼して頂けるようなクリニックになるよう、努力して参りたいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。

院長 肥田 崇子

開院3周年を迎えて

平成27年8月1日で当院も無事開院3周年を迎える事ができました。ひとえに毎日来院して下さる患者さま方のおかげだと心より感謝いたしております。毎年この時期が近くなると開院当初の事を思い出し、初心に返る大切さを感じております。当院でも、慣れや緊張感の欠如が引き起こすトラブルが多少なりとも無くならないのは残念であり、スタッフの教育も含めて今後も継続した当院の課題であると感じております。日々変化、進歩していく小児科の外来診療の現場において、より最新でより正確でより安全な医療をご提供できますよう、スタッフ一同今後もますます精進して参りますので、よろしくお願いいたします。

さて、最近のお母さま方を拝見していて感じる事が2つあります。

1つ目はお子さんのしつけに関しての事です。「三つ子の魂百まで」ということわざがありますが、幼い頃に身についた習慣や経験が将来まで影響するというものです。そしてシングルエイジ(9才)までにほぼその子どもの人格が形成されると言われています。人生80年と考えますと、人としての生き方を決める大きな節目は以外と早い時期に訪れるという事になります。実際小さいお子さんを育てていらっしゃる時期は日々の生活に追われる大変忙しい時期ではあるのですが、その時期が実は一番お子さんにとって大切であることを認識してほしいと思います。そして幼い頃の育児の基本はお子さんをたっぷり愛して認めて受け入れてあげる・・これだけで十分だと思います。ご家庭によって、そのやり方は様々だと思いますが、うちはうちのやり方で・・でいいと思います。つまり他人と比較せず、わが子を信じて、やり通して欲しいと思います。まずは自分をしっかり好きと言えるような子どもに育てるためには、親がたくさん褒めて励まして見守ってあげる事が必要だと思います。

2つ目はお子さんの教育に関しての事です。先に述べましたしつけとは幼い頃の事であり、就学後はお勉強が始まりますので、教育という事になります。教育は学校の先生に任せていれば、それで良いのではありません。やはりご家庭での教育が一番大切です。では具体的にはどのようにしたら良いのか、これもご家庭によって様々かと思いますが、まずは学校に行ける年頃まで育て上げてきた親御さん自身が、自信を持ってほしいと思います。学年が上になるほど他人と比較したりわが子の悪いところが目についてしまったりするのですが、どんな状況でもお子さんに謝ったり、こびたり、遠慮したりしないで欲しいと思います。あなたをここまで大きくしてきたのはお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんなのよ・・と自慢して下さい。そしてお子さんが悩んだり、苦しんだりしている時は、決してそれは親や世間のせいではなく、自分の行動によるものだという事をしっかり認識させてあげて下さい。自分が他人に対してとってきた行動がすべて自分に返ってくる事や、自分が変れば他人も変わる事など、自分のとった行動に責任がきちんととれるような助言をしてあげて下さい。そこで自分を責めたり、叱ったり、お説教したりではなく、お子さんにしっかり寄りそって一緒に考えて一緒に悩んであげて下さい。そして、じゃあどうしていったらよいのかをゆっくり探して見つけてあげて下さい。お勉強や友人関係や先生との関係やクラブや塾など、様々な環境の中でお子さん達は必死で頑張っていますので、時にはもうそれ以上頑張らなくてもいいんだよと甘えさせてあげて下さい。そうすればゆっくり休んだあとに、必ず又前を向いて歩き出してくれるようになると思います。もちろんこういった作業は1回や2回ではありません。毎日毎日大変ですが、1日数分でもよいのでしっかりお子さんと向き合う時間を作って欲しいと思います。時には意見がぶつかりあって大喧嘩・・なんて事もあってもいいのかもしれません。素直で聞き分けが良くて親を困らせないお子さんなんて、存在しないと思います。逆にお子さんは親御さんを試してきている場合もありますので、正面から立ち向かっていく覚悟も親御さんには必要だと思います。そうして親も子どもに成長させてもらっているのだと思います。

少し偉そうな事を書いてしまいすみません。私自身も思春期のわが子の育児真っ最中でして、決して他人様の事を言えるような立場ではないのですが、やはり少子化の今の日本の世の中で、子ども達が大人になった時に、又安心して家庭を作り、子どもを育て、ご先祖様に感謝できる世の中にしていって欲しいと思い、書かせて頂きました。
親は子どもに生まれてきてくれてありがとうの気持ちを、子どもは親に生んでくれてありがとうの気持ちを、ずっと持ち続けることのできる世の中になれば、今の教育現場で起こっているような、様ざまな問題も少しは減るのではないでしょうか・・・

この3年間、日々お子さま方を診させて頂いて本当に感謝しております。すっかりお姉ちゃん、お兄ちゃんになっていずれ小児科も卒業していかれるのかと思うと少し寂しい気もしますが、又大人になってお子さんを連れて来て頂けると、本当に小児科冥利に尽きる限りです。成長したお子さんを拝見させて頂くとわが子の事のように嬉しく、診察させて頂きながら、思わずウルッとくる事も実は結構あります。私も歳をとったのでしょうか・・・いえいえ、これからもより安心して信頼して来院して頂けるようなクリニックにしていきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

院長 肥田 崇子

開院2周年を迎えて

当院が開院して今年8月1日で丸2年が経ちました。
おかげさまで地域の皆さま方にも徐々に来院して頂けるようになり、無事2年目を迎えられました事に大変感謝いたしております。ありがとうございます。

この2年間を振り返りますと、本当に色々な事がありました。
まだ走り出して間もない頃には特に、ご来院頂いた患者さまに不愉快な思いをさせてしまったり、こちらの不手際でご迷惑をおかけしてしまった事もあり、本当に申し訳ありませんでした。この場をお借りしてお詫び申し上げます。スタッフ一同、そのたびに反省と勉強を積み重ねて参りまして、最近になってようやく落ち着いてきたかと感じております。とはいえ、まだまだ至らない点も多々あるかと思いますので、さらなるより良い医療を提供できますように努力してまいりたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。

開院時産まれたてだったお子さまが2才になられて、またそのお母さまが下のお子さまを出産されて来院して頂き、ご家族やお子さまの成長を間近で拝見させて頂ける喜びを日々感じております。子育ての醍醐味を味わえるのは本当に限られた時間です。是非、今の時間を大切に、楽しんで育児を味わって欲しいと思っております。

子ども達の笑顔は本当に宝物です。特に乳幼児の微笑みは診させて頂いている私達にまで生きる勇気と喜びを与えてくれます。最近では逆にお母さま方から教えて頂くような育児事情も多く、私も二児の母として日々勉強させて頂いております。ありがとうございます。

当院スタッフ一同、お子さまの笑顔、お母さまの笑顔が大好きです。少しでも皆さま方の笑顔が増えるよう、全力でサポートさせて頂きますので、これからもよろしくお願いいたします。育児をとりまく環境はご家庭によって様々です。各ご家庭にそった治療法、予防法を提供させて頂き、ささいな悩みにもお答えして参りたいと思いますので、お気軽にご相談下さいませ。

これからも「ひだこどもクリニック」をよろしくお願いいたします。

院長 肥田 崇子 ひだ たかこ プロフィール

略歴

1995年 3月
近畿大学医学部医学科 卒業
1995年 5月
近畿大学医学部 小児科学教室入局
その後2年間研修医として近畿大学医学部附属病院に勤務
1997年 4月
大阪日本赤十字病院 小児科勤務
1998年 4月
国立千石荘病院 小児科勤務
2003年 4月
高石市立診療センター 小児科勤務
2012年 8月
西宮市にて 「ひだこどもクリニック」 開設
2021年現在
上甲子園中学校 校医
どんぐり、くるみキッズルーム保育園 委託医
そらいろ保育園 委託医
神門さんの保育園(甲子園、甲東園) 委託医
つぼみ幼稚園 委託医
みほ保育園 委託医

所属学会・医師会等

医師 武鑓 真司󠄀 たけやり しんじ プロフィール

学歴

2010年 3月
大阪大学医学部医学科 卒業
2015年 4月
大阪大学大学院 医学系研究科 小児科学講座 入学
2021年 3月
大阪大学大学院 医学系研究科 小児科学講座 卒業

職歴

2010年 4月~
2014年 3月
箕面市立病院(小児科研修)
2014年 4月~
大阪大学医学部附属病院(小児科)

保有資格

  • 小児科専門医(2018年)
  • 医学博士

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