細菌やウイルスなどの病原体が体に入ると病気にかかりますが、その病原体を排除して病気を治そうとする体のしくみが免疫です。
しかし、乳幼児期には免疫が未発達なため、感染症にかかりやすく、感染症の中には治療法がないものや深刻な合併症や後遺症を起こしたり、命を落としたりする危険がある病気があります。
感染症を予防するのに安全で確実性の高い方法が、ワクチンの接種です。ワクチンで前もって体に免疫をつけることによって、その病気にかからなかったり、自然に感染するより症状が軽くすんだりします。
予防接種に使われるワクチンには、生ワクチンと不活化ワクチン、mRNAワクチンの3種類があります。
生ワクチンは、感染の原因となるウイルスや細菌などの病原性を弱めてワクチンにしたものです。接種により軽い感染をおこして免疫を獲得することにより、自然感染による病原体からの感染を防ぐことができます。
不活化ワクチンは、細菌やウイルスから、感染を防ぐのに必要な部分のみを取り出したものです。生ワクチンとは異なり、からだの中では増えないので、十分な免疫を作るためには、複数回の予防接種が必要となります。不活化ワクチンの一種に、細菌の出す毒素を無毒化して作ったトキソイドがあります。
ウイルスのタンパク質をつくるもとになる遺伝情報の一部を注射します。それに対する抗体などが体内で作られることにより、ウイルスに対する免疫ができます。
生ワクチンを接種後、別の生ワクチンを接種するには4週間(中27日)以上あけます。
※2020年より、上記以外は、違うワクチンとの接種間隔の規定はなくなりました。
日本では1才前までに接種した方がよいワクチンが6種あり、複数回接種する必要があるワクチンもあります。
また、生ワクチンでは、次の接種まで27日あけなければいけません。
そのため、赤ちゃんをワクチンで予防できる疾患から早く守るために、複数のワクチンを同時に接種することも可能です。
世界では標準的に同時接種が行われています。
以下の物を必ずお持ちください。
例)皮膚や体重経過などの診察、保湿剤等の薬の処方、尿検査などの結果説明、ワクチン以外の相談事
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体調の良い時に接種するのが原則です。
安全に予防接種を受けるためにも、以下の注意を守るようにしてください。