何らかの微生物(細菌、ウイルスなど)がお母さんから赤ちゃんに感染することを「母子感染」といいます。
母子感染により、流産や死産、生まれてきた赤ちゃんに重篤な症状を引き起こす感染症のことをTORCH症候群といいます。
TORCH症候群を引き起こす病原体は以下の通りです。
トキソプラズマという原虫による感染症で、妊娠中に母親が初めて母親が感染することにより起こります。
生肉や加熱処理が不十分な肉類の摂取、ガーデニング、ペットから経口感染します。
加熱不十分な肉を食べない、猫の糞の処理や土いじりの際には手袋をして、作業後には十分な手洗いをしましょう。
妊婦さんが検査によってトキソプラズマの初感染が疑われた場合、早めに服薬治療を行うことで赤ちゃんへの感染を半分以上防ぐことができます。
免疫のない女性が妊娠中に感染することで起こります。妊娠中の感染時期が早いほど発症リスクが高くなります。
くしゃみ、せき、会話などで菌を含む飛沫が飛び散り、これを鼻や口から吸いこむことで感染します。
先天性心疾患と白内障、難聴などの症状の他、網膜症、肝脾腫、血小板減少、糖尿病、発育遅滞、精神発達遅滞、小眼球が起こります。
妊娠する可能性のある女性で風疹抗体が無い場合には、ワクチン接種をしましょう。また、まわりのすべての人もワクチンを接種して感染を防ぐことがとても重要です。
インフルエンザのように飛沫感染することはなく、感染している人の唾液や尿に触れた手から感染し、感染した妊婦の4割が胎児にも感染します。
低出生体重、黄疸、出血斑、肝脾腫、小頭症、脳内(脳室周囲)石灰化、肝機能異常、血小板減少、難聴、脈絡網膜炎などが起こります。
出生時に無症状でも、後から難聴や神経学的後遺症を発症する場合があります。
石鹸と流水でしっかり手を洗いましょう。子供の食べ残しを食べないようにしましょう。同じ箸やスプーンなどを使わないようにしましょう。
胎内感染による先天性感染症と、出産時に感染する新生児ヘルペスがあります。
性交渉で感染します。
神経障害や死亡することがあります。
症状が現れている時には性交渉を控えましょう。また、自覚症状、目に見える症状がないときでも感染しますので、コンドームを正しく使用しましょう。