ロタウイルス
便中や吐物に排泄されたウイルスが手指を介して、口から感染します。
生後6ヶ月~2才をピークとして、5才までにほとんどの乳幼児が感染します。感染力が非常に強く、初めて感染した時に、下痢、おう吐、発熱、腹痛などの重症な急性胃腸炎の症状がでます。下痢やおう吐が続くため、脱水症をおこすだけでなく、脳炎や腎障害などの重い全身の合併症をおこすことがあります。
毎年80万人が受診し、約8万人が入院し、約10~20人が死亡します。
早期のロタウイルスワクチン投与により、入院や死亡に至る重症化を防ぐことができます。
※国内臨床試験で接種後14日間に報告された主な副反応は、下痢(5.5%)、嘔吐(4.2%)、胃腸炎(3.4%)、発熱(1.3%)でした。
以下のような症状が一つでもみられた場合は、腸重積症の可能性があります。症状を長引かせないよう日頃とかわった様子があれば、速やかに医師の診察を受けてください。
※引用:第4回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会
ワクチン評価に関する小委員会資料1-2ロタウイルスワクチンに関する最近の知見より
ロタテック®は接種後に吐き出した場合、その回の追加接種は必要ありません。
定期接種実施要領には、吐き出した場合の対応として、経口接種後に接種液を吐き出したとしても追加の投与は必要ないと記載されています。日本および海外の臨床試験では、吐き出した際に追加接種しないという試験方法にて、有効性が確認されています。