インフルエンザウイルス
飛沫感染(※)、接触感染
※くしゃみ、せき、会話などで菌を含む飛沫が飛び散り、これを鼻や口から吸いこむことで感染します。
インフルエンザウイルスに感染してから、1~4日の潜伏期の後、高熱、のどの痛み、せきなどからはじまり全身症状をおこします。肺炎や中耳炎、気管支炎などを合併することもあり、乳幼児ではインフルエンザ脳症をおこすこともあります。けいれんや意識障害、意味のわからない言動などの症状には特に注意しましょう。
インフルエンザウイルスは毎年少しずつ変異し、大流行をおこすことがあります。
インフルエンザ | 風邪 | |
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症状 | 38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、せき、のどの痛み、鼻水など | のどの痛み、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、せき、発熱(インフルエンザほど高くない) |
合併症 | 小児では、まれに急性脳症、肺炎。高齢者や免疫力が低下している場合では、肺炎など | 全身症状はあまりみられない |
接種部位が赤く腫れたり、全身症状として発熱、頭痛などの副反応がみられることがあります。卵アレルギーがある場合は、かかりつけ医にご相談ください。
はしかなどの予防接種とちがって、インフルエンザの予防接種の効果はそれほどよくありません。有効率は1~6歳で20~30%(日本小児科学会・2004年)、小学生では50%くらいのようです。
つまり、インフルエンザの予防接種を受けてもかかってしまう場合があることをご理解のうえ、受けてください。
インフルエンザと「かぜ」とは別の病気ですから、インフルエンザ以外の「かぜ」には効果がありません。
インフルエンザの流行は12月下旬から始まります。予防接種は10月から11月には1回目を受けましょう。それから1~4週後(できれば3~4週後)に2回目を受けます。13歳以上は1回のこともあります。
予防接種を受けてから2~3週間たって効果が出てきますので、早めに受けましょう。
ほかの予防接種は1週たてば受けられます。