おたふくかぜウイルス(ムンプスウイルス)
飛沫感染(※)、接触感染
※くしゃみ、せき、会話などで菌を含む飛沫が飛び散り、これを鼻や口から吸いこむことで感染します。
ムンプスウイルスによる感染症で、2~3週間の潜伏期間のあと、両側または片側の耳下腺が腫れたり、発熱などの症状がおこります。おたふくかぜは、4~5年間隔で大きな流行が繰り返され、多い年では年間100万人以上が罹患すると推定されています。
合併症として無菌性髄膜炎(1~10%)、男性では精巣炎(25%)、女性では卵巣炎(5%)、また重篤な合併症として1000人に1人が難治性のムンプス難聴をおこすことがあります。ムンプス難聴とは、感染後、片側(まれに両側)におこる聴覚障害のことで、かかってしまった場合には有効な治療法がなく、ワクチンによる予防が推奨されています。
みずぼうそうと同じく、おたふくかぜの人と接触してから72時間(3日)以内に予防接種を受ければ、たいてい発病せずにすみます。
時には接種したにも関わらずかかってしまうこともありますが、多くは軽くすみます。
また確実に免疫をつけるために、1回目接種後の2~3年後に追加接種することができます。
接種局所の発赤や腫れ、全身症状として接種後2~3週間で頻度は少ないですが発熱・おう吐を伴う無菌性髄膜炎、耳下腺の腫れ、せき、鼻汁などが報告されていますが、軽度かつ一過性で通常数日中に消失します。
おたふくかぜワクチンを1回うけていても流行時にかかることがあります。5才くらいが一番かかりやすい年齢ですので、それまでに2回目の接種を行いましょう。
ほかの予防接種は4週たてば受けられます。