肺炎球菌
飛沫感染:くしゃみ、せき、会話などで菌を含む飛沫が飛び散り、これを鼻や口から吸いこむことで感染します。
肺炎球菌による感染症では、細菌性髄膜炎や菌血症、敗血症、重い肺炎や細菌性中耳炎などをおこします。髄膜炎に伴う合併症は多くあり、死亡や発達・知能・運動障害、難聴などの重度の後遺症が残ることがあります。
細菌性髄膜炎の2大原因菌として「ヒブ」と「肺炎球菌」があげられています。細菌性髄膜炎の初期症状はかぜと区別がつきにくく、治療では耐性菌が多く抗生物質が効かないこともあり、ワクチンによる予防が最も重要です。なお、肺炎球菌には100種類くらいの異なった株があってワクチンではカバーできないこともあります。
1回目の接種を生後何か月から始めるかによってスケジュールが違います。
生後2か月から接種可能で、4週以上の間隔で3回接種します。
この時期は三種混合ワクチンやヒブ(Hib)ワクチンの接種時期でもあるので、同時に受けることもできます。
1歳から1歳3か月の間に追加接種をします。
4週以上の間隔で2回接種します。
2回目から2か月以上たち、1歳をすぎたら追加接種をします。
60日以上の間隔で2回接種します。追加接種はしません。
1回だけ接種します。
接種部位が赤く腫れたり、発熱などが報告されています。
ほかの予防接種は1週たてば受けられます。