結核菌
空気感染:くしゃみ、せき、会話などで菌を含む小さな飛沫が飛び散り、これを鼻や口から吸いこむことで感染します。
結核菌による感染症で肺に炎症がおこる肺結核として知られています。日本では、毎年2~3万人の結核患者が発生し、先進諸国の中では患者数が多い国となっています。免疫機能が十分でない乳幼児が感染すると、重い粟粒結核や結核性髄膜炎になり、重い後遺症を残すことがあります。BCG接種により、小児の結核性髄膜炎や粟粒結核の発症防止に対して高い有効性があります。また成人の肺結核に対する発症予防効果は50%と報告されています。
接種側のわきの下のリンパ節が腫れたり、接種部位の発赤、硬結、腫れ、かさぶたなどがあらわれることがあります。リンパ節の腫れは通常接種後6ヶ月までに自然消退します。接種部位の局所反応は通常1~3ヶ月程度で消退します。
接種2~4週間後に接種部位が赤くなったりうみが出たりするのは異常反応ではなく、免疫が正しくついた証拠です。清潔に保ってください。
ただし、1ヶ月以上続くときには、かかりつけ医の診察を受けましょう。
接種後3日目から10日目頃までに接種部位に明らかな発赤・腫脹、針痕部位の化膿などがみられた場合(コッホ現象という)には、赤ちゃんが結核に感染している可能性が高いので、すぐにかかりつけ医に相談しましょう。
ほかの予防接種は4週たてば受けられます。