ヒトパピローマウイルス(HPV)
性行為による感染
子宮頸がんは、20~30代の若い女性で急増している女性特有のがんです。原因のヒトパピローマウイルス(HPV)は、一般女性の約80%が一生に一度は感染しますが、子宮頸がんになってしまうのは、そのうちごく一部(0.15%)の人です。子宮頸がんが発見されると、子宮を摘出し、その後の妊娠が叶わなかったり、若くして命を落とすことがあります。
接種部位の痛み、発赤、腫れや全身性として疲労、筋痛、頭痛、胃腸症状、関節痛、発疹、発熱、じん麻疹などが報告されてます。また、緊張しやすい方や立ちくらみしやすい方は、接種後に失神をおこす方もいるので接種前に医師に伝えて、横になって受けたり、30分くらいは、院内で様子をみてください。
このワクチンで子宮頸がんは約60%減少すると期待されていますが、100%ではありません。子宮頸がんの早期発見には、これまでどおり検診をうけることも大切です。
ほかの予防接種は1週たてば受けられます。
接種後に体調の変化があった場合には、すぐに医師に相談してください。
接種後にめまいやふらつき、失神などが起こることがあります。転倒してけがをしないように、次の3つの注意事項を守ってください。
気分が悪くなったり、めまいを感じたら、転倒しないようにイスにもたれかかるか、しゃがむか横になって、すぐにスタッフや医師に知らせてください。
接種後に、注射した部位に限らない激しい痛み(筋肉痛、関節痛、皮膚の痛みなど)、しびれ、脱力などが起こり、長くつづくことがあります。このような症状が起こった場合には適切な診療が可能な医療機関を受診いただくことが必要ですので、医師にご相談ください。
注射を打ったときの痛み、恐怖、興奮などによる刺激が脳神経のひとつである迷走神経を介して中枢に伝わり、心拍数や血圧がさがったりすることがあります。そのため、気分が悪くなったり、めまいやふらつき、失神などが起こります。これは、血管迷走神経反射とよばれ、多くの場合これが原因となり注射後の失神が起こると考えられています。
血管迷走神経反射は思春期の女性に多いという報告があります。特に注射への恐怖心が強い方は注意が必要です。
通常は横になって安静にするだけですぐに回復しますが、転倒してけがをしないように、上記【失神についての注意事項】を必ず守りましょう。